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じんせいぼんやり放浪記

うつ病で退職した元OLが、日々の気分の記録と、元気になることを目指してぽつぽつ考えたことをかくブログ。

これからまだ何にだってなれる

うつ病療養記
記事を読みました。
悔しくて気の毒で涙が出て、私の状況と少しだけ並べて考えることがありました。
 
 
「仕事で頑張らなくてはだめだ」
「会社の役に立たない私は、社会人として失格だ、人間として落伍者だ」
 
私は、長くそう思ってきました。
それはひとえに、
「いい会社で、ばりばり仕事をする女性はかっこいい」
「仕事ができないということは、他人に迷惑をかけるから、悪だ」
という価値観のもとに生きてきたからです。
 
その価値観のもと、私は勉強を頑張っていい会社に入ったけど、私は仕事ができなくてできなくて、上司の考えるプレーに全く応えることのできない自分、現実と理想の差にぶつかり、自分が嫌いで嫌いで仕方がなくて全く何も手につかなくなり、心療内科に転がり込みました。
 
今回のニュースの話にもどります。
高橋さんは、とても、私からは想像がつかないほど、私とは比べものにならない程頑張って生きてこられたんだろうな、と思います。
猛勉強をして、憧れる人の多い一流企業に入って、何時間も何時間も残業して、いくら頑張っても、認められないで、ひどい言葉で上司に自己否定を繰り返される。
 
いくら頑張っても報われず、残業時間は長くて休日返上で仕事以外のことを考える時間もなくて、そうなると、一旦全部放り出して逃げるということすら、許せなくなる。
電通という会社だと、ばりばり働く仕事人間が山ほどで、これは想像だけれど、逃げるということは負けだ、人生おしまいだという空気がとてつもなく強いのかな、と感じます。
頑張って頑張って報われないと、頑張った分だけ「その努力にはなんの価値もなかった」と自分にのしかかってくる。
いつの間にか自分が、上司や会社がつくった「こうなったら人生おしまい」の淵に立っていることに気づいて、もう頑張れない、このまま頑張っても希望がもてない、頑張れない自分が嫌いだ、でも頑張らなくなった自分には価値がない、消えてしまいたい…
とてつもない労働時間で、努力を否定され続け、休みも何もなくて考えることすらできない。
そう思ったら、高橋さんが選んでしまった選択も浮かんできてしまう。
 
もし、数月前、診断書をもらう決断をしていなかったら、私の前に診断書をもらって休職した同僚がいなかったら、電通程酷い状況ではなかった私も同じことをしていたかもしれないと思います。
 
情けなくて死にたくて、通勤時間、電車が来るたびに今飛び込めば全部終わると思ったり、飛び降りるために柵に乗り上げたところで、結局怖気付いて立ち止まったりしました。
仕事がなくなったら終わりだ。
数ヶ月前、私もそう思っていました。
けれど、私の通っているお医者さんがいった、
「これからまだ何にだってなれる。お母さんにもなれるし、世界一周だってできるし、もったいないよ」
という言葉に背中を押されて、もらった診断書を提出して全部投げ出しました。
 
私は環境に恵まれてました。
休職が会社に認められて、受け入れてくれる家族がいて、貯金があって、少なくとも体や気持ちを休めるのに十分な環境がそろっていた。
運がよかったからここにいます。(今でも時々、消えてしまいたいと思うけど、「自分で死んじゃダメだ」と思い返し、自分が嫌で仕方がなくなった時は、「私がくずでもごみでも迷惑かけても、私が迷惑かけてるのと同じくらい、迷惑かけられてるし、人を傷つけさえしなければ別にいいか」と考えるようにしてます)
 
世の中は働いてない人、仕事ができない人、頑張ることのできない人にあたりが厳しいです。
でも、厳しい世間の目は攻撃するばかりで、なんの見返りも与えてはくれません。
世間が自分を評価するかどうかよりも、自分のことが好きかどうかの方が、きっと幸せです。
休職中の身で自分の将来も不確定なクラゲ人間ですが、周りの人が似たことで悩んでいたら、できる範囲で寄り添いたいと思います。
 
高橋さんのご冥福を心からお祈りします。